その辺のSWEの日記

平成生まれのITエンジニアです。IT企業の愚痴を投稿し続けます

少年はいつ将来の夢を諦めるのか

最近、創世のタイガと言う漫画の1巻を読んだ

冒頭ですごい重い言葉が出る

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冒頭のシーン

「大学もいよいよ卒業ってなるともう わかっちゃうよね

自分が何もでもなかったなぁ・・・って」

「何の主人公にもなれない 凡庸な人間の凡庸な人生が待ってるんだって

うっすらと終わりまで見える道」

 

もともと興味のあった漫画だったのに、このシーン見てから考えさせられてしまって、続きが読めなくなってしまった

 

確かに大学入学したての頃は、周りにはお金持ちになるなんてイキってるやつばかりだったが、

卒業する頃には、いやもっと早い大学3年生の頃から、インターンとかが始まり、無事にサラリーマンになる準備を始めていた。

この人の言うことはまっすぐ自分に刺さる気がした。

 

最近こんなアンケートがあった。

中学生に30歳の年収を聞くと、なんと900万欲しいそうだ。

news.yahoo.co.jp

 

一応補足しておくと、欲しい額の平均を取っているようで、正確には以下の分布らしい。

30歳時点の「目標年収のイメージ」をもっている中学生と高校生の計608人に「30歳時点の目標年収」を聞いたところ、「500万円」(16.4%)や「600万円」(12.8%)、「1000万円」(12.0%)が上位となり、中学生の平均は905万円。高校生は685万円でした。

 

自分の中学時代に同じ質問をしたらなんて答えていたんだろう。

当時は医者になりたかったから1000万とかいっていたのかな。

田舎の公立中学校で、周りに将来の夢を聞いてもまともなのは一つもなかったと思う。

でも、中学時代からサラリーマンになりたいなんていう奴はなかなかいないと思う。

 

高校時代はどうだろうか。

大半が医者や学校の先生の子ばかりで、鼻持ちならない奴が多数。

普通のサラリーマン家庭でおとなしいのが少しといった感じだったかな。

医者の子はみんな私立なり浪人なりして医学部に進み、無事に30歳になった今1000万を稼ぐのだろうか。

偏差値60くらいの公立高校だったけど上位10%が30歳年収1000万はそこまで離れていない数字ではなかろうか。

 

高校生の自分に聞いたらなんていっていただろうか、研究の道に進みたいから年収には興味ないとか言うのかな。

でも親は学費出してくれないから研究の道をすんなり諦めてしまうぞ。

お前結局サラリーマンになるぞって言われてもそこそこに納得してしまうかも。

 

当時描いていた僕の将来の夢は、やっぱり叶えるのは難しかったと思う。

情けない話だが、この歳になってもまだ親を呪ってしまうことがある。

親はかなりの田舎からずっと出たことのない人間で、あまりに世間のことを知らなすぎた。

 

 

自分には兄がいたが、奨学金という言葉の存在すら知らずに、金銭的な理由で国公立大学への進学を諦めた。

親は高卒と大卒の年収の違いもわからないのだろうか。

いやわかんないよな、職場みんな高卒の人だし。

 

姉も同じく大学に行きたかったが親に反対され、代わりに専門学校に行って自分のバイトで稼いだお金で車を買おうとしたら反対されたそうだ。

「女が大学に行くものではないし、車を買うなんてもってのほか」

意味不明すぎて笑った。

 

自分の時はたまたまいい高校に進めて、周りはみんな国公立大学行くのに、お前はいかないのか?みたいな雰囲気だったので、親もその雰囲気に流されてくれた。

その点、本当にいい高校に入れたと思う。大学受験のだの字すらわからない人間をここまでサポートしてくれる学校はなかっただろう。

 

 

最近、近所で学習支援団体が立ち上がって無料の塾を開催しているそうだ。

寄付とか絶対しない人間だったけど、こんなことを考えていたせいで、ついほしい物リストを5千円分ほど買って寄付してしまった。

mebuki-gakushushien.com

 

ここに来るような学生をプロファイリングしてみた

・授業で何行っているかわかんないレベルのめっちゃバカな学生ではない

(そんな奴は自分で塾に行くなんてモチベーションがない

 

・真面目だけど成績がなかなか上がらない子

(志望校があるが、それに届いておらず、自分の力で挽回するような能力がない子

 

・親との関係がうまく行っていない

(普通の親ならお金出して学習塾に入れる。まして川崎市高津区の平均世帯年収調べてみ。

 

特に最後の奴が一番大きいんじゃないかなって思うんだ。

だからこそ勉強よりも将来の相談に乗ってあげたほうがずっといいと思うんだよね。

 

将来、どんな形でもいいから中高生のキャリア学習に貢献できることやってみたいな。