その辺のSWEの日記

平成生まれのITエンジニアです。IT企業の愚痴を投稿し続けます

10年くらい前に東大落ちた話 2次試験編

あけましておめでとうございます。

10年くらい前に東大落ちた話の2次試験のお話です。下のブログの

omameeeeeeeeeee.hatenablog.com

 

目標点数の設定

センター試験編にも書いていたが、ほとんどの時間を2次試験に使っていた。

センター目標9割で、2次試験は6割で合格すると嬉しいなと言うプランを立ていた。

東大2次試験は120 * 3, 80 * 1=440満点らしい。なので6割となると264点、つまり270点を目標にしていた。

(国語60満点だと思ったけど、今ググったら80でした。人の記憶ってほんと..)

数学 60/120

英語 70/120

国語 40/80

物理化学 100/120

確かこのくらいの点数を設定していた。

ただし、かなりシビアなので全部目標よりも10点くらい多く取る気持ちでいた。

理系だったのに、数学の目標が低いとよく先生に指摘されたが、半分とれる気は全くしなかった。なので、実際の目標は数学40で英語100だった。

 

苦手な数学

東大の数学は全部で大きく6問出題される。

今がどうかわからないし、当時あってるかどうかも怪しいが、まあ納得できる話があって、

ざっくり易しい問題が2問、普通の問題が3問、難しい問題が1問出題されると習った。

易しい問題は絶対に落とさないこと、普通の問題、いわゆるこのボーダーの質問にいかに食らいつけるか、部分点をもぎ取りに行けるか、難しい問題は捨ててOKと言われていた。理系ならば「3問は完答して、2問は部分点を取りに行け」と言われた。

自分は、センター試験はほぼ満点とれる実力があったし、普通の模試は高得点を叩き出せたが、東工大・京大・東大の数学の問題が異常に苦手で、専用模試だとまるで手が出なかった。

最高に調子が良くて2完2半程度で、基本的に1完3半程度でこれはどうしたもんかな、と割と絶望していた。

だったら、英語と物理化学で挽回するぜ!と息を巻いていたが、なんとか80点が出るくらいで、100はこれ変態しか取れないなあと絶望していた

担任の先生も得意伸ばすよりも苦手を克服した方が効率いいぞと言われて、割と渋々数学を勉強していた。

参考書はプラチカとやさしい理系数学、1対1をやっていたと思う。

プラチカは確か3周くらいして、全部の問題を暗記するくらい頑張った。1対1はなんか癖があって、馴染めなかった。2周目入る頃に飽きてやめてしまったかもしれない。

 

模試の結果とか

進研模試かなんかのものすごく簡単で、点差が出ないような模試ではA判定が出ていた。でもあれは自分よりずっとできない奴もいい判定が出ていたので、個人的にはカウントしていない。

他の模試では基本的にC判定だった。調子が良くてもずっとCで、やらかした時はEとかも出ていて、結構絶望だった。

周りの期待もすごくて、最後の最後までは頑張ろうと思っていた。

ただ、センター試験前にやった試験でCが出た時には、これいよいよ普通に落ちるなあと半分諦めていた。

センター試験がものすごく結果が良かったこともあって、東大に出願することにしたが、この辺から精神的に少しおかしくなっていたと思う。

 
センター試験後、私大受験まで

センターの結果が良すぎて、ここからほとんど勉強しなくなる。

とにかく苦手な数学に全力を出せばなんとかなると思ったが、学校の授業もほとんどなくなる時期に一人で努力するのは自分の性格上無理だった。

友人と一緒にポケモンやっていた気がする。センター試験までは家でずっと勉強ができたが、センター試験終わってからは長くて3時間くらいしか集中できなかった。

 

確かバレンタインデーあたりに慶應義塾の受験があって受けた。

自分の自力で勝負したかったので、慶應義塾は過去問をほとんどやらずに受験した。

英語、数学共にやや癖があるなあという印象くらいで、多分受かるだろうという甘い予想があった。

受験前日に一人で東京に出てきて、東京の街をうろつき、

三田だか田町だかで道に迷ってしまって、すごく不安になったのを覚えている。

知ってるか、当時はスマホGoogleマップも普及してないんだぜ

 

肝心の受験の手応えはばっちりを超えて完璧だった。

物理・化学がやや微妙だったかもしれないが、英語と数学はほぼ満点の回答だったと思う。

後ほどわかることになるが、インターネット上で合格を見た瞬間は叫んでいた。

祖父には、慶應なんて坊ちゃんが行くところだろうと言われ、(うちにはそんな金ないから行かせられないの意)、こいつは孫の努力を知らないひどい奴だと思った。

 

慶應義塾の受験の手応えが完璧すぎて、これは間違って東大も受かっちまうんじゃないかと錯覚していた。

もう全く勉強していなかったので、多分無理だろうと思う自分もいて、この頃は誰とも話したくなかった。

親は結構気遣ってくれて、いつも通り接してくれて助かった。

 

2次試験当日

1日目。

国語はばっちりだった。古文・漢文の出来はほぼ完璧で、現代文に関してもかなりいい手応えがあった。

 

勉強していなかった後ろめたさはなくなって数学に自信を持って望めた。

そして絶望を味わう。

 

数学がまるで解けなかった。

 

確率の問題はわかる。ここは間違いなく解けた。

ただ他の問題がまるでわからない。手がかりがない。

俺だけ問題難しくされてるんじゃないかって錯覚した

 

とりあえず部分点狙いで小問がついてる問題に着手するが、まるで自信がなかった。

呆然としていると時間になった。ここで間違いなく落ちたなって思った。

国語50、数学20と試算すると、英語と物理化学で200を取らないといけない。

逆に肩の力が抜けた。むしろ諦めたのかもしれない。

 

2日目。

物理・化学の調子が悪い。いつもの感じで問題が解けない。

簡単な問題はわかる。でも次の問題がわからない。仮定に仮定を乗せて答えを埋める。

体感5割程度だった。この時点でほぼ諦めた。

でも、何かの間違いで全部当たってるかもしれないという希望があった。

 

最後は英語、得意な科目だった。

かなりスラスラ解けた。やっぱり英語最高だなって思った。

受験が終わった瞬間、間違いなく落ちたと思って、すごく気が晴れた。

家に帰って、自信満々に親には落ちたから、後期の勉強始めるわ!と報告した。

翌日友人にも同じように報告した。

またまた冗談だろうと茶化されたが、その気遣いが辛くて仕方なかった。

 

受験後日談

後日、結果発表は見に行ってこいと言われて、当日向かった。

絶対受かっていないと思っていたから、見に行くのが辛かった。

掲示板に自分の番号はなかった。

東大生に、合格しましたか?!サークルの勧誘です!と言われて辛くなった。

まっすぐ帰る気にならなくて、ふらっと漫画喫茶に入った。

辛くて涙出ると思ったけど出なかった。全然知らないアニメ見て、つまらないなって思ってすぐ出た。

 

親に報告すると、それなりにショックを受けていたようだったけど、よく頑張ったねーと慰めてくれた。

とりあえず勉強するわって言ってすぐに部屋に戻った。

後日、浪人したいか?と聞かれたけど、現役がいいなーって答えた。

後期落ちたら浪人になるから、その時はよろしくって言った。

 

さらに後日、東大からテストの結果が返ってきた。

数学 20/120

英語 90/120

国語 50/80

物理化学 60/120

確かこのくらいの点数だったと思う。あと50点くらい足りなかった。惜しくもなくて、純粋に力不足だったなーって思った。

英語と国語の点数良くて、才能あるわって感動した。

受験当日に神が舞い降りるような、数学に奇跡はないんだなーって実感した。

物理・化学はやっぱりサボると点数下がるんだなーって思った。

 

東大落ちた紙を代々木ゼミナールかどこかに持っていくと、学費が免除になるみたいな話を親にされたが、浪人はしたくなくて後期で大学にいくことにした。

後期はセンターの比率が高いところだったので、これどんだけやらかしても絶対受かるって自信があった。(そもそもそういうところ受けたんだけどね)

後期試験の出来は結構酷くて半分くらいだったと思う。

でもセンター試験のおかげで無事に合格できた。いやあ、よかったよかった。

 

まとめ

・センター良すぎて東大受けて落ちた話です。分不相応な思い上がり。惨めだろ。

・今でも年に一回くらいは、東大受験する夢を見て、朝起きては悲しい気分になります。なんかこう、初めての失恋した気分になります。

・会社に入って東大出身の友人が何人かできたのだが、みんな頭いい奴でいっそ清々しかった。ちなみにうざい奴もいたし、サイコパスみたいな奴もいた。

高校生活全てを賭けた大学受験失敗して、悲しくならないのか、みたいな心ないこと言われたけど、部活でそこそこの成績(県ベスト8)、恋愛も失恋もたくさんして、素晴らしい友人に恵まれて、人間的に大きく成長できた3年間だった。

もう30になるが、18の頃に物の考え方はある程度決まったように思える。

・受験を通して、継続して努力することがものすごく大切なことだと学んだ。

仕事柄今でも勉強をしなければならないが、あの頃を思い出して、コツコツ勉強しようと思う。

ほら、年末年始サボっただろ?明日から本気出すんだろ?

・よく、古文・漢文なんて社会に出て役に立たないだろうというが、論理的な思考を養うためのものと割り切っていた。題材の選び方に文句を言うのであれば、まあわからなくもないが、代案がないのであまりいい意見だとは思わない。

ただ、寿司職人になるために皿洗いを数年やる必要はないと思っている。

センター試験前あたりはよく2chの受験板を見てた。時間の無駄だと思って10分と決めていた。受験に詳しいおじさんはこいつ何浪してるんだろうなって思った。