togetter 「病欠する人ってどういう感じで休んでるんですかね?」が面白い
先週、いつものようにはてブをチェックしていると面白いまとめが上がっていた。
これまとめの内容、コメント合わせてものすごく面白いので、ぜひ読んで欲しいです
自身の見解
個人の意見でいうと、こちらのまとめ主さんの気持ちにはだいたい同意している。
ただこの人の人となりや職場の状況は一切知らないので、自分のケースで置き換えてみる。
私は、某メガベンチャーで10年ほど勤務。最近マネージャやっている。
・今までの経験上、10人超える組織になると勤怠が悪いメンバーが出てくる。
これは環境依存というよりも、人数が増えると起き得る現象な気がしてた。
もちろんパワハラ系な人がいると少人数でも起き得るし、要因分析しないとなんとも言えないが、なんとなく10人っていう壁がある気がしている。
・個人でいうと、勤怠の悪い人のせいで割りを食ったことが何度もあって、勤怠悪い奴は基本的に嫌い。フレックス導入でその人のコアタイムを知っている、家族Careのため勤怠がズレがちというのは、勤怠が悪いとは言わない。というか今の部署大半がそれ。
勤怠が悪いという定義は、週1以上の事前連絡なしの突発休があること。今まで人生で5人ほどいた。
・自分も偉くないときは二日酔い、急病とかで事前連絡なしの休みを取っていた時期があった。当時週1で休んでたら、流石に仕事アサインできなくなるから、評価下げるぞって言われてすいませんでしたァ!と心を入れ替えた。胃腸炎とかで長引きそうな場合はマネージャに連絡していた。
・有給は年間20日全て消化している。他のメンバーも同様。ただマネージャ以上の人は若干有給を捨ててる。悲しいなあ
・勤怠悪い人がいなくなって、連鎖的に他のメンバーの勤怠が悪くなることは稀。だから人依存なものだと割り切っていた部分はある。
・ある程度の人数が増えて、細かいマネージメントが効かなくなるくらいの組織になると、ズル休みっぽい奴が出てきて、その風潮が周りのメンバーに伝染したりする気がした。(自分も伝染した側)
・そうなってしまうと、人数を減らしたところでその習慣は治らず、配置をガラッと変えたほうが変わりやすかった
・小さい組織だったり、飲食店バイト、保育園のシフトなどで代わりが効きにくい、急な変更を受け入れられない組織だと、メンバーはそれに気を使って無理をしてでも出てくる人が多い。
・逆にいうと、そこそこの人数でのWeb開発のように一人の人が二倍働けばなんとかなる、物理的な制約がないところだと起きやすい気がする
・ちなみにメンバーへの理由説明なしで、3ヶ月間、週2程度しか来なくなった派遣さんがいたことがあり、それはもう余裕でメンバーにもカウントしてなかったし、次回の契約で無事に退場していただいた。
・偉い人と話すと、勤怠とパフォーマンスはだいたい相関があるらしい。(要出典)
「もちろん最高に勤怠悪くて、すごいパフォーマンス出す人もいるだろうけど、そんな極端な例に合わせて仕組み作ったりしないよね。せいぜいフレックス、時短勤務でいいよね。」って言われて納得したことがある
何が面白いってコメント欄
まとめ主さんのtweetをあらかた見て、「そうだよ、勤怠悪い奴いんだよなー。堂々とズル休みです、寝坊ですって書いてこいよって思うよねえ」って思って、コメント欄を見ると本当に驚いた。
コメントの90%くらいがまとめ主への暴言である。
いくつかざっくり紹介してみる
・「勤怠やばい奴がいるのはこのまとめ主のせいじゃね?」という論調
20人いたらやばい奴が一人はいるだろうけど、この人はそんなに囃立てるほどやばくはないだろうと思う。
そしてこのまとめ主がやばいポイントは「36年と4か月間、今までほぼ病気知らず」という点くらいで、「1ヵ月に1回なら安定しているかな、と言えなくはないのですが、1ヵ月に2~3回だと「よく休むなぁ」、と感じます。」という価値観は普通なのではないでしょうか。この価値観に同意できるかどうかで、見方が変わるのかな...
・こいつは人の辛さがわからない的な人格否定
これはちょっとわからんのだけど、逆にチームメンバーが誰かが恒常的に突発に休んで困ったことないのかな。
昔、誰かに無理してでも来いって叱られて黙って従った経験から、攻撃的になってしまったんだろうか...
たまに突発で休むのは全然よくある話だし、お互い様ってところあると思います。
ただ、家庭や身体の事情なしにカジュアルに休んで、ミーティングをブッチされたり、締切間に合いません!みたいなこと言われると、おいおいってなります。
自分の経験だと居酒屋バイト時代にバックレ勢は後腐れがなくて、いっそ清々しかった。「毎回こいつ当日になって休むんだよ」みたいな人はいなかった。むしろたまに一回ドタキャンするだけでもぐちぐち言われる職場で休めなかった。
むしろバイトに責任感もとめんなよっていって、ドタキャンシフト続けながら働き続ける人見たことないんですけど、いるんですよね、この世の中には。
社会人になってのWeb開発は、工数組めなくなるから、派遣会社に言ってメンバー変えてもらうとかはあった。あとはPRJから外すとかね。
・派遣、バイトに責任感求めるなについて
週1休まずに来るっていうのは、責任感なんですかね?
週1休む事情がある人っていうのは、それなりに理由があると思うんで、プライバシー侵食しない範囲で、メンバーに事情を共有した方がチームビルディング的に健全だと思う。バイト・派遣なら切った方が健全な気がします。
あとたまにいるんだけど無理をして出社してもらうのは責任感があるとは思えない。インフルで出社する奴がいたら、責任感があるんじゃなくてただのバカである。
あと「責任感がある」人っていうのは、人によって定義が異なってよくないと思う。
個人的には滅私奉公というか、何か起きた時に腹を切れる人的なニュアンスが強い。
よく市長だの議員が責任を取って辞任するというが、意味がわからない。
辞任することが責任を取ることのように思うけど、何かおかしくないだろうか?
本気で責任を取るなら、死ぬまで無給で国のために働くのが一番いいのではないだろうか。
何処かの国では、刑罰にゴミ拾いのようなボランティアを行うというものがあり、これはいいことだなあと思ったことがあった。
・セルフまとめについて
togetter的に「セルフまとめはダメ」といった風潮があると言う知見が得られました。これはよくあるレッテル張りで、レッテル張りする奴は何やってもダメです。って言うくらいのレッテル張りです。
ネタじゃなくて、割とガチで思ってるんじゃないかと言う口調なのが、また面白いです。
・無能な上司だから〜について
これ本当に自分よく思うんですけど、みんなが言う「有能な上司」ってなんなんでしょうね?
よく「いい奴っていうのは都合のいい奴って意味だよ」って聞くんですが、この界隈の人が言う「有能な上司って、ただ自分に甘いだけで一切叱らない立場が上の人」って言う意味なんじゃないかって思うんですよ。俺も好きだそんな人。
こういう存在しないヒーロー像を信じる人ってピュアでいいなって思います。なんか現実ってもっと残酷じゃないだろうか。
仮に週1休むような病気を抱えた上で、それを聞かずに、言わずに採用しているのは事案。
そうなる事情になった場合でも、周りに伝えずにやっているのは、如何かと思う。
問題なのは、休むこと自体ではなくて、「コミュニケーションなしで、勝手に」と言うところだと思う。
で、話を戻して、有能な上司であっても事情のある人を出社させることはできないから、人がいなくても回る体制を作るくらいのことしかできないはず。
で、10人とか20人のチームだと「その人がいないとなんともならない」なんてことは基本的に起き得ない。
居酒屋とか保育園、あとはコンビニバイト?とか物理的な人数が必要な状況で、予算0でなんとかしろ!みたいなこと言われたら何するんですかね?その有能な上司って。
よく「ブラックな職場をやめてきた!俺にしかわからないマクロを残してきて、あいつら困ってるらしい!メシウマ!」みたいなのを見るけど、あれまだ現代に残っている嘘松の亜種だと思っていて、なろう小説の読み過ぎだろって思う。
まとめ
・このまとめ主、みんながコメントするようなやばい人には見えなかった。
というかみんなそんなに週1誰かがバンバン休むような職場にいるんだろうか。。
・有能な上司、その辺に落ちてないですかね?
・責任感って言葉曖昧だから使うのやめような
・達人プログラマー名著だからおすすめ