賭博覇王伝 零について本気で語る
皆さんはデスゲームというジャンルは好きですか?
僕は好きです。最近だと、あなたの番です(ドラマ)や、今際の国のアリス(Netflix)を見てそこそに楽しめました。
そして福本作品も大好きです。
その中で、稀代の迷作と呼ばれる「賭博覇王伝 零」について今日は語ろうと思います。
あらすじより引用
義賊として世間を騒がせた少年・宇海零とその仲間達は、大富豪・在全無量が建設中のギャンブルと遊園地の融合施設「ドリームキングダム」に呼ばれる。在全が全財産を賭けて参加するギャンブルの代打ち、すなわち王を求めているため、零や他の者たちが集められたのだった。賞金1000億円で振り込め詐欺の被害者全てを救うため、王を目指して園内のギャンブルに挑戦する零だが、そこは生命を、精神を、肉体を賭ける究極のギャンブルばかりだった。
よくある命がけ系の謎解きギャンブルアドベンチャーなんですね
- 感想
- まず在全何を測りたかったの問題
- 鉄球サークル
- ジャックルーム
- 迷宮のトライアングル
- クォータージャンプ
- 魔女の館
- 失われたリング
- ギャン鬼編
- ギャン鬼編 ゴルフ
- ギャン鬼編 100枚ポーカー
- ギャン鬼編 宝探し
感想
福本作品にありがちな圧倒的な心理描写と、少年漫画のアツさを融合させたような作品で、個人的にはかなり好きでした。
算数の問題が随所に現れてきて、この漫画読んだらワンチャン算数好きになるんじゃないかと思います。
一方で、クソみたいな打ち切り展開とこれ御都合主義だろと思わざるを得ない展開が続き、今日はそこについて突っ込んでいこうと思う。
まず在全何を測りたかったの問題
一部の最後に崖から落とすのは一旦打ち切りということで置いといて、「ドリームキングダム」の仕掛けが何を測るためのゲームなのか謎すぎる。
運ゲー?から始まり、算数解かせる問題から、オレオレなぞなぞが入り、謎すぎる。
日本の採用面接ですらもう少しまともなことしているレベル。
鉄球サークル
カメラの映像に惑わされずに、隅っこに座ればセーフになるゲーム。
思うんだけど、体育座りじゃなくて横になった方が安全では?標はわかるよ、小さいから。でも誰一人横になってないし、完全クリアではなくね?
さらに主人公サイド一人死にかけるんだけど、これ明らかに運営側の瑕疵責任だと思っていて、これ含めて天運測るゲームなの?くだらなくないですか、それ。
もうしょっぱなから全員崖に落とした状態で始めた方が効率よくないですか?
ジャックルーム
まずこれルール説明がすごく雑だと思っていて、完全クリアの定義ないのがおかしいと思うんですよね。後付けか?
挙句イカサマを見抜いたら完全クリアでーすwみたいな展開なんですけど、であれば部屋に入って速攻相手を殴り殺したら完全クリアになるんですかね?
ゲームとは力だみたいなノリでじじいワンパン狙って行った方が効果的では?
迷宮のトライアングル
後述の魔女の館は2回解答できたのになんでこれは一発勝負なんですかね?これ2回答えられたらヤクザも正解できたじゃないですか。
「部屋は全て同じ。君たちは何…?」の「全て同じ」もおかしいと思っていて、風車は三角形を回転させているし、星であっても反転させたもので、部屋の形自体は合同だと思うんだとね。同じの定義が書いてないのに、お気持ち案件で答え変えるのやめてもらっていいですか?
クォータージャンプ
これそもそもなんだけど壁がなかったとしても、目を瞑った状態で1mジャンプできるもんなんですかね?運動神経悪いやつだと正解当てても、死にそうじゃないですか?
あとは標の解答も完璧な回答ではないと思っていて、渡された鏡が正面の指を見れる形態だったらOUTで、もうあの形の鏡を渡されるのをわかっているような回答をしていると思うんですよね。
あと正解役が目悪かったら指くっついてるかどうか見えないと思うんですよね。
いっそ一切確認せずに回転数を覚えてジャンプとかの方がかっこよくないですか?
というかここで零負けたなら死とかGAMEOVERにならないのも謎ですよね。
ここで負けても後で巻き返せばOKなんてゲームは他になかったじゃないですか。
魔女の館
神回です。ここだけ見れば、他は読む価値ないです。
『助かりたかったら、この部屋に埋め込まれた呪い、見えない暗号を解いて。正しい道には兵隊が砲丸の左に1人、右に11人並んでいて砲丸の9番目と10番目がこのままでは「4」「2」って事なの。それが今、この部屋の運命。チャンスは2回。100分の2。』
まず「部屋に埋め込まれた呪い、見えない暗号」=「部屋は10√2mの正方形でその長さを小数11桁まで求めよ」というのが意味不明ですね。
埋め込まれてもいないし、呪いでもないし、見えないだろうけど、暗号ではないと思うんですよね。ミスリーディング用の壁面の兵隊の方がよっぽど埋め込まれた呪いだと思うんですけどね。
せめて「この部屋は割り切れない数で囲まれている」だったらギリ理解できると思うんですけどね。みごろさないんは神
あとなんで2回入力許してくれたんだろうね。
後wikipediaにゼロは開平法を知らないってdisられていて面白い。
失われたリング
この時点で打ち切り決まってたんじゃね?
ゲームの内容は暴露してはいけないとかいうルールを無視。これいいなら全員ジャックルームにぶち込んでクリアして、自分優勝いいっすか?
そして、ドアノブに入っているとかいうクソオチ。
運営側もリング入れなくてもいいはずなのに、わざわざ入れてくれたんだね。えらいえらい。
ギャン鬼編
とりあえず1部だけ見ると結構面白い。
最後はクソなんだけどね。ちなみにギャン鬼編は漫画好きの友人には「読む価値なし」と一蹴されたのですが、1部の終わりがあまりにもひどくて2部気になるじゃないですか。だから買ってしまったんですよ。とっても後悔しました。
まず話は大して繋がっていなくて、登場人物が少し同じ。みたいなノリです。
あとは全然今までと関係のないギャンブルして、オレオレルールで勝ち続けます。
ギャン鬼編 ゴルフ
オレオレルールで勝つ。
朝5時だの、崖越えだの、もうあの時点で無効にしてええやん。いいやつすぎだろ。
こんなん1000万払わなくてええやろ。ゴルフしてるやつはみんなバカなのか
ギャン鬼編 100枚ポーカー
オレオレルールで負けそうになってからのなぜか勝つ
あんなアラビア語のルールがまかり通るなら、このゲームはトムの勝ちでーすって書いて置けば何も賭けずにお金もらえたんじゃないでしょうか。
バックに巨大な組織がついるとかいう設定があるなら、なおさら。
ギャン鬼編 宝探し
諭吉の独り言まではめっちゃ面白いんですよ。で、思うんですけど、時系列を整理すると、
喜十郎が財を成す→貴光がお金を使い込む→喜十郎をたまたま監禁する→喜十郎が諭吉でSOSを出すっていう流れじゃないですか?
監禁された後、どうやって山梨県やら長野県のなぞなぞを用意したのかが謎なんですよ。
つまり監禁される前からなぞなぞを用意しておいて「ブッタみとるたからぬまで」やら「鼻腔にあり」やら「佐和子よく見てみよう」を残していたわけじゃないですか。
そんなことあり得る?3年間行方不明って設定じゃないでしたっけ?
3年間綺麗に残りますかね?本とか片付けませんか?河川敷のブロックの数字とか消えませんか?
後、行方不明になったら、その失踪前後にいたはずの別荘とか調べませんかね?
執事みたいな奴いたけど、監禁された日にきづかないのかな?昨日別荘に来たのに、今日いませんでした→あ、この部屋の地下にいたんすねw バカかこいつは。
みたいな感じでめっちゃ気になったんですけど、無事に打ち切りENDで終わりました。
このあと、ゼロと標で組んで世界のギャンブラーと戦いつつ、財前を倒すところまで見たかったですね。。。
トネガワやらハンチョウやらもスピンオフとして続いてるので、シルベみたいなスピンオフを誰か描きませんか?